--- layout: old_post title: 世界中のサイトを見尽くしたいけど限界は確かにあって、その限界に近づけられるなら何をしても良い permalink: /tatsuya/show/369 ---
昨日ふと思い出したんだけど、昔大学の先輩で自称WebデザイナーのHさんという人がいた。その人の作ったサイトを見ると一見カッコいいんだけど、よく見ると何かおかしい・・・それ、実はただのデカイ一枚の画像だった!サイト内の文章も全て。
一枚のjpgファイルを分割してテーブルで配置して、リンク張ってるだけ。これなら「ずれない」「文字キレイ」「レイアウト自由」と良い事だらけ、という主張だったと記憶してる。もちろん依頼者も知人・友人の範囲で収入も月数万円のレベル、両者Webの知識は限りなく0に近いのでこれで良かったんだろうし、Web草創期ののどかな話だったように思う。
それにしても、何故Hさんは「ページ全体を一枚の画像にすればずれない!」っていう天才的なアイデアを思いついたんだろう?多分DTPデザインとしては当然の「デザインは全ての環境で同じ表示であるべし」という感覚をサイトデザイン上で試行錯誤した末に出た結論なんだろうけど、それにしても信じられない
全てのブラウザで同じに見える必要はないし、それは不可能で間違ってる
この記事にもあるように、Webデザインは全ての環境で完璧に同じに見える必要は無いし、パソコンのみで完璧に美しく見えるより、携帯でもPSPでも音声リーダーでもなんでも "それなり" に見えるほうが重要。さらに言うと "自由" に見る事ができる方が重要だ、Greasemonkeyで自由にページへ機能追加/カスタマイズできることのほうが、文字/レイアウトをキレイに表示できることの1000倍は価値があると思う。そのためにはソースこそキレイである必要がある、本当の美しいWebデザインはソースから美しい、であって欲しい。
「ページ全体一枚の画像レイアウト」を見て当時は「い、良いんじゃないですか。個性的で。。」としか言えなかったけど、今なら無数にあるGreasemonkeyスクリプトを紹介して反論したい、ユーザの手で自由に機能追加されているLDRを紹介して、AutoPagerizeとLDRizeで徹底的に自由に閲覧できるWebサイトを紹介したい。Tumblrのdashbordでピンを立て一気にReblogするLDRize_tumbler_dashboard_reblog.user.jsを見てもらいたい。このスクリプトたち本当に欲望に忠実で良い、ピン立てて一気にはてなへブックマークとか、ピン立てて一気にLDRへ購読とか。文字のサイズやレイアウトがずれることをガマンして、むしろソースをキレイにすれば、これだけ多くのメリットがあるのに。勿体ない。
実際試しにこのブログもAutoPagerizeに対応してみたけど、microformat対応なら作業は実に簡単、"次へ"のリンクに rel="next" を付けて、次ページを埋め込む位置/エントリ一覧全体のdivにclass(autopagerize_*******)を指定するだけ。5分で出来る。なのにこんなに便利で良いんだろうか?もし全世界のブログサービスがこのmicroformatsに対応したことを想像すると妄想が止まらない、AutoPagerizeで多くの無駄な時間が節約できる。もっといっぱいエロ画像収集ができる。
世界中のサイトを見尽くしたいけど限界は確かにあって、でもその限界に近づけられるなら多少文字やレイアウトがずれても良いと思う。