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OpenID認証の仕組み(想像) - ただのにっき (2005-10-20)

OpenID の仕様 動作の概要:Goodpic

なんとなく最近になってOpenIDの仕様を見てたら、夏に旅行で行ったEU圏と微妙に似てるかなと思った。ようはOpenID対応サービスはOpenID認証サーバに認証を委譲するってことだよね、その認証サーバはユーザが自分のid(URL)サイトで指定する、ほんでOpenID認証サーバはどこの馬の骨か判らないから、それを信頼するかどうかはOpenID対応サービス次第だと、この実装は勝手に色々考えろってことだよね。

そしてどのレベルの信頼度にするかはサービスの種類次第だと、シビアな場合はスーツ族方式、ゆるい場合なら全部信頼ってのもありだろう。

夏にオランダへ行った時なんてまさにmixi方式だったなーと思う、電車でEU圏内の国境を渡るとき税関・検問なんて当然無いし、パスポートチェックすら一回も無かった(偶然かもしれないけど)、通貨も同じユーロだし隣の街に行く感覚とほとんと同じだ。まるでEU圏内の国が認証した旅行者はEU圏内ならシングルサインオンだ、信頼できる国が信頼した人はウチも信頼しましょう、と。

そのEU圏が何故生まれたか。 (自分は専門家でも無いし詳しいことは言えないけど)多分アメリカの勢力増大が影響だと思う。特に米ドルに対抗するためにユーロ通貨が導入されて、ごたごたはあったにせよEU圏が形成された。

元々ヨーロッパなんて戦争だらけで 「隣の国はだいたい仲悪い」 筈なのにEU圏が無事出来上がったのは、ロシアが第一線から退いてアメリカの独り勝ち、というプレッシャーから生まれた環境の変化が大きいと思う。

つまり環境の悪化が原因でヨーロッパが最適化したんだ、特に経済的に追い詰められた(られそうになった)ことで、各国の文化よりも効率化を優先して通貨統合に踏み切り、EU圏が形成された。同様にこのままだとmixi (米ならMySpace) の独り勝ちだ、という危機感が生まれれば対抗勢力としてOpenIDに各自対応したOpenSNS圏が生まれる、ってのは無いだろうか?それとももっと社会的な変化かもしれない、mixiよりも自由に・より広く人と繋がりたい欲求が強まればもしくは。。いずれにしてもOpenIDにmicroformatsでも組み合わせれば技術的には全然可能だと思う。とくにXFNは面白い。

Compound microformats のプロパティ一覧 - 2xup.org

XFN 1.1 生成ツール

これでEU圏まであと一歩、残りはユーロ通貨だ。理想のmicropayment、PaypalからWebMoney、BitCash、はてなポイント、web投げ銭と数々の挑戦があるけど、どれよりも自由でスマートで流通コストの低い通貨が欲しい。それも一円玉みたいに小さい通貨、0.1円単位で決済できるくらいスマートな、マウスの1クリックすらコストになるくらいの通貨が良い。一日決済100円までとか制限があるくらいで良い、そのリスク低下を担保にセキュリティを緩めることができる、スーツ族方式からmixi方式くらいまでには。セキュリティを担保にすれば低コストにできるはず。そのためにもオープンで柔軟な認証インフラとなるOpenIDが必要だ、個人を特定して初めて決済が可能になる。

まとまった買い物はPICSYにでも任せて、小額決済に特化したmicropaymentが普及すれば世の中変わると思うのだけど、どうだろうか?今のwebに紙幣は流通してるけど肝心の硬貨が無い、自動販売機でジュースを買うにも実質クレジットカードを使うしかない、募金したくても小銭が無い。もし送金コストが限り無く0に近ければ、はてなブックマーク1回を1円の募金にするとか、月額10円のサービスでも10万人が使えば何とかなるとか、今まで価値の無かった物に価値が生まれる筈。

web2.0の時代になっても、ほとんどのwebサービスの収益モデルは広告中心から脱却できていない。広告は考えようによってはmicropayment的だから根強いのじゃないだろうか? 1PV辺り0.0001円とかのmicropayment、1000万人が見れば数百万円とか。でも広告では効率が悪い、不安定だし、面白くない

何か環境変化があればありえないかな? Microsoft passportが思い出したように復活してIEに強制的に組み込まれるとか?Google checkoutがお札の魔力でevilになるとか?